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人は理想的な自分の話をする

書店には、自伝的な「成功本」がたくさん発刊されています。さまざまな苦労を乗り越えて、成功を勝ち取った人たちの本はたいへん貴重ですし勉強になります。

しかし私はこうした本を、信用する場合と信用しない場合があります。信用しないと言っても「嘘」が書いてある、といっているわけではありません。「ホント」が書かれていない可能性があるということです。信用しないには二つのポイントがあります。

第一は「著者が業界でまだ商売をしている場合」です。
もし私が会計事務所を営んでいて、売上UPを目指して顧問先をどんどん獲得しているときに、顧問先を獲得する方法を皆さんにお教えするでしょうか。まず本なんて書きませんし、こうしてブログを書くこともありません。またお教えするにしても肝心な「決め手」の部分は黙っていると思います。

第二は、理想的な自分の話をしてしまうことです。
海外の本で読みましたが、なぜ成功したのですかと多くの成功者に、インタビューを行ったところ「実はわからない」とか「たまたまラッキーだった」。という人がほとんどだったそうです。しかし成功本に「僕はラッキーだった。ココまで来たのは運が良かったんだ」と書いてしまったら本になりません。

また人はだれしも、美談を書きたいと思います。みんながなるほどという理由付けも欲しいと思います。また「ヤバイ」話は書けません。業界でリタイヤしていないかぎり、なんだあの時あんなことしてたのか。ひどい奴だなんて言われたくありません。実は、偽装してめちゃめちゃ稼いで成功したのかもしれません。しかしこれは書けませんよね。

そこでいろいろと考えるわけです。社員を大切にしたから成功したとか、お客様第一主義を貫いたとか。そんな理想的な自分の話を考えているうちに、いつのまにか自分までが、それを信じ込んでしまうわけです。

成功本には肝心な事が書かれていない。ということを頭に入れて読んでください。

私もコンピュータ業界の人たちには、いえないことも実はいろいろとあるわけです...。

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成功の秘訣は目的の一定不変なことになる。 [続きを読む]

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